認知症の理解と援助

杉山 孝博著、2200円+税(クリエイツかもがわ)

 認知症の人の介護ケアは、高齢者介護の中でも最も困難な問題といわれる。医学的な治療が難しく、常時見守り・介護が必要。しかも、症状が多彩で、二次的な要因によって症状が大きく変化するからだ。つまり、認知症症状が理解しにくい点が最大の理由でもある。著者は、川崎市の川崎幸クリニック院長。「認知症の人と家族の会神奈川県支部」の結成に関わって以来、認知症の問題に取り組んできた。2006年3月からは熊本県支部皮切りに、全国の専門職にある人たちに認知症の知識から対応の仕方までを伝える「認知症研修講座」(杉山講座)を全国の各支部を会場に毎月1回のペースで開催してきた。本書は、これまでの講座の内容を整理し、まとめたものである。「認知症をよく理解するための8大法則・1原則」など、複雑で難解な認知症についてわかりやすく述べており、専門職だけでなく現在、介護中の人にも読んでほしい必携の一冊である。

2008年 財団報「新時代 New Way of Life」より