メタボリック・スパイラルの衝撃

大友 英一著、1300円+税(法研 )

 今年4月からメタボリックシンドロームが特定健診の対象となった。どこへ行っても「メタボ、メタボ」の大合唱である。肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病を構成要素とするメタボリックシンドロームは、動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる病気をも招きかねない。しかも、最近、わかったことはメタボリックシンドロームは、アルツハイマー病を引き起こす可能性があることだ。アルツハイマー病が増えれば、医療費の増大だけでなく、介護の面でも様々な問題が生じてくる。そのためにも、すべての国民が若いころからメタボの恐ろしさを自覚し、食生活や運動などによって予防に努めることが大事だ。「ぼけ予防10か条」の提唱者としても知られる著者は、メタボ改善策として(1)腹八分(2)野菜、魚の摂取(3)甘いもの、脂肪分、肉類の摂取を減らす(4)こまめに体を動かす(5)歩く距離を増やす(6)駅や職場の階段は歩くーなどを掲げ、「できることから始めよう」と呼びかける。

2008年 財団報「新時代 New Way of Life」より