読んでみた

家庭の医学

福井次矢・総監修、5500円+税(保健同人社)

 健康は医師任せにせず、自分で守る時代である。それでも病気にかかったら速やかに医師の適切な治療を受けるのが望ましい。体調が思わしくないとき、あるいは病気にかかったとき、その原因は何か、自分の病気はどのようなものであるかをまず把握するのが大事。そんな時、最新の医学情報や自分の症状が簡単に調べられる医学書が手元にあれば、どれほど心強いか。本書は過去40年間にわたって愛読されてきた「家庭の医学」の改訂版である。本書には最新の医療情報はもちろんのこと、EBM(エビデンス=科学的根拠=に基づいた医療)に基づいた「診療ガイドライン」などが満載されていると同時に、何科かを受診したらよいかがすぐわかる医師の選び方・かかり方なども紹介されている。だれでもスラスラ読める読み物風に改訂されているのが特徴。ぜひ1冊、茶の間に備えて置きたい必須の家庭医学書でもある。

財団報「新時代 New Way of Life」53号より