認知症予防

山口晴保著1800円+税(協同医書出版社)

 人間だれでも老化は避けられない。老化がすすめば、だれでも多かれ少なかれ、ぼけてもくる。しかし、認知症の発症を完全に予防することはできない。認知症の予防は、発症へのスピードを遅らせることであり、認知症になるのを先送りすることを意味する。それでは、認知症を予防するにはどうしたらよいか。本書では食事の際の心がけのほか、散歩や昼寝のススメなど日常生活の中で工夫することによって認知症の発症を遅らせる方法が紹介されている。認知症が進むと判断力を失い、終末期の医療も他人任せになりがち。尊厳ある終末期を迎えるためにも、元気なうちから準備を奨めることが大事だ。本書は高齢期を豊かに生き生きと過ごす術が満載されている。

財団報「新時代 New Way of Life」53号より