あきらめないで認知症

岡本五十雄著、1300円+税(保健同人社)

 健康は医師任せにせず、自分で守る時代である。それでも家族が認知症になると、あきらめてしまう人が多い。今のところ、根治薬や治療法がないためである。しかし、すべての認知症が悪化するわけではない。取り組み方によっては改善する認知症もあり、また進行を止めたり、遅らせることも可能だ。例えば、本人に生きがいや趣味を持ってもらう。身体を動かしてもらうことも大事だ。家族や介護者がやさしい心で対応することによって患者さんが落ち着き、症状が改善することもある。著者は、リハビリテーション医療の現場で働くリハビリ医。認知症を抱える人たちと接する機会も多く、家族と一緒に悩みながらリハビリに取り組んできた。本書はその中から病院や施設などでの回復した実例やケアに役立つ実践法を紹介している。

財団報「新時代 New Way of Life」54号より