介護保険のしくみ

服部 万里子著、1500円+税(日本実業出版社)

 2000年に介護保険制度がスタートしてから10年目に入った。発足当初に約218万人だった認定者は、08年10月には約455万人とほぼ倍増した。給付費用も当初の3.6兆円から今年度予算で7.4兆円と増大した。その間、3回にわたり保険料と報酬が改定されたほか、05年には介護保険法の制度が改正され、今年度は要介護認定方法も変わった。しかし、介護保険の仕組みは依然難しく、また国民にとって安心できる制度にもなっていない。難解な介護保険制度の仕組みをやさしく解説しているのが本書。例えば、どんなサービスが受けられるのか、介護認定に不服があるときはどうするか、予防プランは誰が作成するのかーなどといった疑問に対し図やイラストを使って分かりやすく解説している。著者は、立教大学コミュニティ福祉学部教授。これまでケアマネージメントを実践しながら、介護保険の現場をつぶさに見てきただけに、その主張にも説得力がある。

財団報「新時代 New Way of Life」57号より