読んでみた

そろそろ親のこと…

米山公啓著505円+税(中経出版)

 「いくつになっても親には元気でいてほしい」。子どもであれば、そう思わない人はいないだろう。働き盛りのビジネスマンや子育て中の女性であればなおさらのこと。親が元気で幸せならば、子どもだって元気に幸せに暮らせる。それにはどうするか。そのヒントを与えてくれるのが本書である。例えば、異性の友人をつくらせる、生涯現役を目指させる、パソコン・デジカメを使わせる、最新の流行を着せるーといった具合。親を寝たきりにさせないためには、脳卒中、脳梗塞を予防する、骨折させない、認知症を予防するーといった子どもからのススメである。著者は神経内科医として働きながら認知症の母親を9年間、介護した経験を持つ。そんな現役医師がが書いた「親の健康」を守る40の知恵とコツが紹介されている。

財団報「新時代 New Way of Life」57号より