認知症の人を在宅でいかに支えるか

石田 一紀 編著、2000円+税(クリエイツかもがわ )

 「住み慣れた家で生涯を全うしたい」。認知症高齢者のこうした思いに寄り添って、その人らしい生活をささえるホームヘルパー。その職務の重要性、専門性にもかかわらず、在宅介護の要であるホームヘルパーの社会的意義が軽視されている気がしてならない。年々、悪化する労働条件、介護報酬の低さもその表れの一つといってもいい。本書は認知症の高齢者を在宅でホームヘルパーがいかに支えているかを明らかするのが狙いである。第1部では、認知症ケアの実践を客観化し、その特性と介護過程を示す一方、第2部では、「住み慣れた家・地域で自分らしく生きたい」と願う認知症高齢者の伴奏者として寄り添う東京、大阪など全国11都市でのホームヘルパーの実践ぶりを紹介している。

財団報「新時代 New Way of Life」58号より