介護の値段

結城康博著 1000円+税 毎日新聞社

 「郷里の親が倒れた」「夫がケガをした」--。介護という災いは、ある日、突然やってくる。親や夫が突然、入院しても、すぐ退院に追い込まれ、転院先を探さなけれなならない。それ以上に頭が痛いのが、介護費用だ。老後、病気や寝たきりになったら実際、どのくらいお金がかかるのだろうか。介護保険や医療保険があったとしてもどこまで頼れるか常に不安がつきまとう。将来、消費税の値上げだって当然、あるだろう。

 一般的に介護費用は、毎月20万円前後かかるといわれる。この費用を工面するのは並大抵ではない。そして深刻化する「孤独死」「老老介護」。認知症高齢者の数も、2035年には455万人という推計もあり、認知症の高齢者を認知症の人が介護する「認認介護」も珍しくなくなる。本書は、ケアマネージャーを6年間務め、今は大学で「社会保障論」を教える著者が老後を生き抜くためのコストや介護保険、介護施設の使い方などを説いている。

財団報「新時代 New Way of Life」60号より