認知症ケアの心 ぬくもりの絆を創る

長谷川和夫著/1800円+税/中央法規

 認知症の人と向き合って40年。長谷川式認知症スケールの産みの親としても知られる長谷川和夫認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長がもっとも大切にしていることは「絆を創る」。認知症になると、周囲とだけではなく、自分自身との絆も失われるため、それを再構築する支援を行うことが認知症ケアの要点と説く。そのための具体的な方法がまとめられている。

 またそのような考え方を抱いた原点からの歩みを自分史風にまとめた第2部は、そのまま日本の認知症医療・ケアの歴史をたどることになる。

 第3部では恩師の新福尚武先生との93歳vs78歳ビッグ対談(2年前)を収録。老年精神医学者の語る、認知症とケア、脳科学、自身の老いと死の話は興味深い。

財団報「新時代 New Way of Life」65号より