介護に役立つ[色彩]活用術

南涼子著/1500円+税/現代書林

 人は高齢になると、すべての感覚が落ちてくると思われがちだが、そうではないことを日本ユニバーサルカラー協会理事長の著者が紹介していく。

 そして色は高齢者の暮らしを快適にし、さらに方向認識を手助けして安全性を高め、メンタルケアにも役立ち、おしゃれを楽しめると説く。

 同時に介護する人にとっても心の癒しになると聞くと、色の持つ効果の大きさを再認識するのである。

 カラーの専門家だけあって、色が人間心理に及ぼす解説も興味深い。とくに映画のシーンを紹介しながらの色の説明は鮮やかである。

 03年の刊行以来、いまだに問い合わせがあるというロングセラー。施設や病院の職員や、高齢者と暮らす家族、そして本人にも役立つ情報が詰まっている。

2011年 財団報「新時代 New Way of Life」より