大武美保子著/2000円+税/中央法規
介護の現場でコミュニケーションは難しいと感じている職員や面白くしたいと思っている人に向けて、その背景を解き明かしコミュニケーションを楽しめる具体策として「共想法」を提案する。
身の回りの見逃してしまいそうなさり気ない面白いものを写真に撮り、それを持ち寄って語り合う方法で、著者が認知症の祖母との会話から考案した。
06年のスタート以来、各地の介護施設、病院等ですでに取り入れられており、実際に使われた写真や話題が紹介されていて理解を助ける。介護職を対象に書かれてはいるが、コミュニケーションに悩む一般の人にも参考になる。
この方法のお陰で介護者が施設利用者をより深く理解し、利用者同士の会話増進にもつながったという。
2012年 財団報「新時代 New Way of Life」より