医者は、ボケないためにこんなことをやっている

金子満雄著/1000円+税/海竜社

 本のタイトルが興味をそそる。しかも認知症の研究、治療に30年以上携わっている医師が自ら実践している生活法を公開と聞けばなおさらだ。

 脳の前頭前野や右脳を活性化させる遊びこそが最高の治療(予防)法と説く。定期的な散歩をしないと足腰が弱るように、脳を有効に使わないと衰えるともいう。

 ではどんな遊びが望ましいのか。著者は「読み、書き、ソロバン」等のお稽古(けいこ)ごとではなく、「仲間がいる、愉快で笑い出したくなる、競争がある」ような碁、将棋、マージャン、トランプといった創作と工夫、応用が伴うものを勧める。

 間もなく80歳に届こうかという経験豊かな著者が紹介する「人生を楽しむ10のこと」は意欲と感動、好奇心に満ち、“医者の不養生”とは対極にある生活と言えそうだ。

2012年 財団報「新時代 New Way of Life」より