気づいていますか 認知症ケアの落とし穴

安西順子編著/2000円+税/中央法規

 知っているつもりでも、実は思い込みがあって、必ずしも相手の役に立っていない、ということはよくあるが、それが認知症のケアだと誤解ではすまされない。本書は介護専門職向けの情報誌「おはよう21」で特集された記事に加筆し再構成したものだ。

 たとえば小規模ケアがもてはやされているが、制度化により続々と事業所が参入して数字的には増えている半面、狭い空間のため職員同士のトラブルがあれば逃げ場がなかったり、グループホームの場合、利用者の重度化に伴い必ずしもいい状態を維持できない施設も見られるという。小規模多機能型居宅介護でも窮屈な制度に阻まれ経営が成り立たないことも。障害を乗り越える事業者の理念の確立が求められているという。

2012年 財団報「新時代 New Way of Life」より