身ぶり手ぶりで楽楽コミュニケーション

近藤禎子監修、齋藤綾乃著/1400円+税/中央法規

 耳の聞こえが悪くなった高齢者や認知症の人が意思の疎通ができずイライラしたり暴れることは多い。

 そんなときの有効なコミュニケーション手段として「シニアサイン」が注目されている。NPO法人生活支援サインが2007年に考案し、家庭や介護施設、病院などで活用されている。

 基本は相手に分かりやすい身ぶりや簡単な手話によるサインとスマイル、目を合わせるアイコンタクトの三つ。入門編から実践編までイラスト付きで紹介されているので、すぐ試すことができる。

 病院で50代の男性が問いかけに応えず暴力を振るっていたが、目を合わせて名前を読んだら看護婦に「バイバイ」と声を出したという。孤独感の中で会話できる人を見つけたとの思いからであろう。