がまんしなくていい

鎌田實著/952円+税/集英社

 新聞やラジオでおなじみの著者が、医学の専門知識を生かしつつ、生き方や健康法を分かりやすく解説する。

 著名人との交流が深く、とっておきの健康法がエピソードを交え紹介される。たとえば乳がんが見つかった倍賞千恵子さんは手術台の上で自分の「下町の太陽」を歌った。歌うことでリラックスして、副交感神経が優位になり笑いが生まれる。周りの医師にもいい影響が及び手術は大成功。副交感神経を刺激する天才と著者は絶賛する。倍賞さんはその時、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンをたっぷり分泌していたと推測する。これにもう一つ大切な「思いやりホルモン」のオキシトシンも分泌するには、彼女のように頑張らない、我慢しない生き方を意識し、笑って免疫力を上げようと提案する。

 このほか、外に出て感動することがぼけ防止に役立つと、積極的な生き方を勧める。