認知症ケア これならできる50のヒント

奥村典子・藤本直規著/2000円+税/クリエイツかもがわ

 本欄で紹介している同じ著者による、認知症の症状の少し進行した人に対するケアの本。

 食事、排せつ、入浴の三大ケアを一目でわかるイラストを使って紹介している。

 ヒントも具体的で、たとえば「調味料のかけ過ぎは文字で伝える」「片側が残れば器を回転させる」といった食事編や、トイレの「立ち位置や座る位置はテープなどを目印にする」「衣類は気持ちをそらしてサッと下げる」などの排せつ編、「お風呂に行くことを伝え続ける」「お湯やドライヤーの温風はまず手で確認してもらう」という入浴編まで短い解説が添えられている。

 「病気の視点」「人の気持ちの視点」「環境の視点」から紹介されるヒントは現場から積み上げられたものばかりで、ケアすることが楽しい時間に変わるよう工夫されている。