認知症の予防と生活指導

遠藤英俊著/4800円+税/医薬ジャーナル社

 書籍としては少し高額だが、内容はコンパクトで読みやすく、最新情報も盛り込まれ読みごたえがある。それは本書がかかり付け医にはインフォームドコンセント(正しい情報を伝えられた上での合意)用に参考にしてもらい、また本人や家族が認知症を自ら学ぶ際にも役立つよう編集されているからだ。
 その方針のもと、認知症の予防法から早期診断の重要性、最新の治療法、終末期、そして地域包括支援センターと連携したサポート体制までページを割いている。
 どのページにも図表や写真が配されているため、治療方針を説明する際にも理解を助けそうだ。
 編集の根底には薬物療法だけでなく、ケアや環境整備がいかに大事であるかという著者の思いが込められている。