ダンスコミュニケーション-認知症の人とつながる力

ヘザー・ヒル著、三宅眞理、吉村節子編、山口樹子訳/1500円+税/クリエイツかもがわ(075・661・5741)

 ダンスが認知症の人と心を通わせるのにいかに効果をあげているかを理論と実例を挙げて紹介している。オーストラリアでダンス・ムーブメントセラピーのセッションを精力的に行っている著者が一昨年来日したのを機に、日本でもダンスが注目され、本書でも介護の専門職や研究者がダンスに対する期待を寄せている。

 なぜダンスなのか。著者はジュディス・リン・ハンナの「ダンスをするのは人間だから」という言葉を引用し認知症の人にも理想的と説く。NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」でも幼児がダンスをすることで情緒や表現、身体などの発達を促しているのと対をなしていると言えよう。