やる気と自信を呼びさます 認知症ケアと予防に役立つ料理療法

湯川夏子編著、前田佐江子・明神千穂共著/2200円+税/クリエイツかもがわ(075・661・5741)

 「料理療法」って何? 認知症になっても料理はできるの?

 こんな疑問に答えているのが本書である。しかもお好み焼きやチラシ寿司(ずし)、ぎょうざなど高齢者施設で人気のメニュー14品を美しい写真とレシピ付きで紹介する。

 誰もが慣れ親しんだ料理が音楽や園芸と同様に「非薬物療法」として活用できないかと考えた著者らが実際に高齢者施設での実践と研究を重ねまとめ上げた。

 料理は多くの工程、作業を含むので参加者の能力に応じて役割分担が必要。その適切な配置により満足感を引き出すことができ、中には車椅子利用の人が野菜を切るため立ち上がり歩けるようになったという。カレー作りの際、「隠し味に何か入れていましたか」と聞くことで回想法と組み合わせることもできそうだ。