介護の事故・トラブルを防ぐ70のポイント

田中元著/1700円+税/自由国民社(03・6233・0781)

 介護現場の事故を防ぐには「利用者の行動を抑制する」よりも、日ごろの生活をよく理解することの方が有効と考える著者が、代表的なトラブルとそれを防ぐ実践例を紹介していく。

 たとえば認知症の場合、①記憶障害や見当識障害など中核症状の進み具合②妄想、徘徊(はいかい)など周辺症状の悪化をもたらしている原因③その悪化を取り除く方法−−の3点をよく分析しリスクを予測することが大切と説く。

 この基本さえ行っておけばリスクは「見える状態」となり、目の前で起きる出来事だけに対応する「モグラ叩(たた)き」状態は避けられるという。

 転倒や誤嚥(ごえん)事故、感染症や介護職員による違法行為など、現場を取材してきた著者による提起と解説が分かりやすく紹介されている。