「毎日がアルツハイマー」完成

 本紙4面で「母を撮る」を連載中の関口祐加監督が認知症の母親にカメラを向けたドキュメンタリー「毎日がアルツハイマー」を完成させた。7月14日から劇場公開される。

 関口監督はアルツハイマー病と診断された母と暮らす日々を2年半にわたって撮影。その動画をYouTubeに配信し、累計の視聴数は20万ビューを超えた。100時間以上の動画を再編集したので"長編動画"と呼んでいる。

 認知症の人を描いた映画は最近増えているが、本作では随所に専門医が登場し、残された脳機能の役割の大きさについて的確なコメントを入れているため、もともと持っている本人の能力に加え、周囲のかかわりによって、明るい性格が前面に出て、娘である監督らを笑わせるなど徐々に変わっていく様子を肯定的に理解しやすい内容になっている。

 本能のままに生きる母と家族の暮らしぶりは、これまで否定的にとらえられがちだった認知症介護の姿を見直すきっかけになるかもしれない。

 「毎日がアルツハイマー」は、7月14日から東京・ポレポレ東中野、銀座シネパトス、神奈川・横浜ニューテアトルで公開。

2012年6月