「運転の変化」は要注意

 「認知症は怖くない2」(JAF MATE社)の著書がある浦上克哉教授は本の中で「認知症の可能性がある運転の変化」と題して認知症かどうか簡単に見分ける表を作成しているので、こちらも前号に続いて転載する。

 アルツハイマー型認知症の場合は車をぶつけたりこすることが増え、車庫入れがしにくくなるのもチェックのポイントとなる。レビー小体型の認知症は駐車スペースにまっすぐ入れたつもりでも曲がることが増える。また前頭側頭型認知症では赤信号を無視するなど交通ルールを守らなくなるという。

 一方、車のキーの置き場所を忘れるようになったり、走ったことのあるルートでも迷うことがあるのは軽度の認知症の疑いがあるという。さらに前進とバックのAT操作を間違え壁にぶつかる▽ウインカーの操作で左右を間違える▽ワイパーやライトのスイッチの使い方が分からなくなった▽目的地までのルートを思い出せない▽右に寄ったり左に寄ったりして、道路の中央を走れなくなった--などは中等度以上の認知症の疑いがあるという。

 本人の自尊心もあるので、家族はなかなか言いにくいかもしれないが、大事な命がかかっているとの自覚を持って、説得したい。もちろん運転が好きな人には、認知症が進行しないようそれに代わる趣味を見つけてあげる気配りも望まれるところだ。

2013年4月