介護理由に離職 男性13.4% 女性27.6%

全国470人調査 未婚者の増加背景に

 介護が必要な親と一緒に暮らす中高年のうち、男性の13・4%、女性では27・6%が介護などを理由に仕事を辞めた経験のあることが分かった。調査した公益財団法人家計経済研究所は「男性の介護離職は以前に比べ増えている」とみている。未婚者の増加や、頼れる兄弟が身近にいないことが背景にあると分析している。 

 介護のためにどのような影響が出ているかを聞く設問では、離職経験者は「自由な時間が減った」と答えた人が86・5%、「他の家族に手が回らなくなった」は59・4%に達し、仕事を辞めた人が時間に追われ、ストレスを抱えている様子がうかがえる。

 一方、在宅介護に掛かる自己負担額の設問では、1割負担の居宅介護サービス利用料に、おむつ代などを加えた平均額は月約6万9千円。このうち要介護4か5で、認知症も重度という高齢者のいる世帯では月約13万円だった。要介護度が低くても認知症が重度のケースでは支出額は増える傾向が見られた。

 同研究所は女性の離職について「嫁の立場の女性を中心に仕事を辞め、介護を担う状況が続いている」と指摘。費用に関しては「総費用の6〜7割を介護保険でカバーしているものの、介護が家計を圧迫している。働きながら介護する人への手厚い支援が必要」としている。

 調査は2011年9〜11月にインターネット調査会社を通じ実施した。要介護の親か義理の親と同居する全国各地の40〜64歳の470人(男性206人、女性264人)が回答した。回答者の平均年齢は52・6歳、親の平均年齢は82・7歳。

 調査の詳細は同財団のホームページ(http://www.kakeiken.or.jp/jp/index.html)で見ることができる。

2013年6月