「認知症110番」分析報告書とガイドブック

東京で刊行記念シンポ

刊行されたガイドブック「これって認知症ですか」

 「認知症110番」に寄せられた電話相談の記録票をデータベース化することによって得られた情報を統計分析してまとめた報告書とガイドブックが刊行された。

 「『認知症110番』で見る日本の介護事情」と題された報告書(A4判50ページ)には高齢化社会を反映し年老いた夫妻の配偶者からの電話が徐々に増え、逆にかつては多かった同居する息子の嫁からの相談は激減している様子がうかがえる。一方「これって認知症ですか」と親しみやすいタイトルのついたガイドブック(A5判18ページ)はシリーズ化を視野に最初に読んでもらう冊子と位置づけ、読みやすさ、分かりやすさをモットーに編集。認知症は早期発見が大事なので、冊子の中で紹介されている簡単なチェックリストで調べ、疑わしい場合はかかりつけ医や病院に行くことを勧め、それでも病院に行きたがらない場合の方法は、と全体の流れをケースごとにイラスト入りで紹介している。

3月20日に東京・毎日ホールで開かれた記念シンポジウム

 2冊の刊行お披露目を兼ねた記念シンポジウムが3月20日、東京都千代田区の毎日ホールで開かれ、参加した約50人を前に、報告書をまとめた桜美林大学大学院の長田久雄教授とガイドブックの編集に当たった電話相談員らが本の読み方や使い方などを解説。困っている家族が悩みを語ることのできる電話相談の意義について訴えた。

 本の刊行とシンポジウムの開催を含めた電話相談記録票のデータベース化事業は競輪の補助を受けて行われており、希望者には本をお送りしている。問い合わせは財団事務局(電話03・3216・4409)へ。

2014年4月