「認知症110番」報告書とガイドブック

好評、申し込み続々

増刷も視野に入った好評のガイドブック「これって認知症ですか」

 認知症予防財団の「認知症110番」に寄せられた電話相談の記録票を統計分析してまとめた報告書とガイドブックが3月に刊行されたが、どちらも好評で、とりわけ「これって認知症ですか」と親しみやすいタイトルのついたガイドブックは当初刷った800部が完売し、予備に刷り増ししておいた200部も間もなく底をつく勢いだ。「送ってほしい」という電話は連日寄せられており、財団では増刷も検討している。

 ガイドブックはシリーズ化を視野に最初に読んでもらう冊子と位置づけ、読み切れる分量(A5判18ページ)、イラストを見ただけでスッと内容が理解できる読みやすさを心掛けた。認知症は早期発見が大事なので、冊子の中で紹介されている簡単なチェックリストで調べ、疑わしい場合はかかりつけ医や病院に行くことを勧め、それでも病院に行きたがらない場合の方法は、というふうに全体の流れをケースごとにイラスト入りで分かりやすく紹介している。

 すぐに申し込んできたのは大手の介護サービス事業所で、「現場のスタッフ全員に持たせたい」と一括しての申し込み。そのほか医師会や在宅介護支援センター、福祉サービス公社、訪問看護事業協会など各地の医療・福祉グループと、都道府県や市町村など自治体の高齢福祉課、家族の会といった組織、さらに多くの個人からの電話が相次いだ。追加で注文してくる団体もあった。

 一方、「『認知症110番』で見る日本の介護事情」と題された報告書(A4判50ページ)には高齢化社会を反映し年老いた夫妻の配偶者からの電話が徐々に増え、逆にかつては多かった同居する息子の嫁からの相談は激減している様子がうかがえる。

 2冊刊行は財団報「新時代」や福祉専門週刊紙等で紹介され、それを読んだ読者からの申し込みがほとんどだ。

 「認知症110番」は1992年にアフラックの協力を得て開設し、累計の相談件数は2万700件を超えている。

 また本の刊行を含めた電話相談記録票のデータベース化事業は競輪の補助事業として行い、今年度も新たな調査報告書とガイドブックの刊行を予定している。問い合わせは財団事務局(電話03・3216・4409)へ。

2014年6月