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「脳のチカラカレンダー」好評

一日一問 脳を刺激

 朝起きて、カレンダーの今日の日付を見ると、そこには「今おいくつですか?」「ななひくさんは?」などの問いが日替わりで書かれている--。起き抜けの頭にちょっと刺激を与える「脳のチカラカレンダー」が話題を集めている=写真(表紙と4月)。

 「認知症の予防に対する科学的な裏付けはありません」と断ってはいるが、生年月日のように変わらないものではなく、年齢のように毎年変化していくものを尋ね、認知症の入り口に立った人が一瞬戸惑うような設問を交えているところが上手。また認知症チェックでよく出される時計の長短針をイメージさせる問いも、たとえば「6時30分のとき短い針はどこを指している?」としっかり盛り込まれている。さらに「納豆には何を混ぜる?」「カレーは甘口?それとも辛口?」と個人の習慣について尋ね、回想法の手法に準じた質問も用意されている。

 1年を通して活用すれば365個の問いに答え、脳を刺激し続けることは間違いない。個人的には「最初に見た映画は?」の質問がうれしかった。テレビで見たのは確かディズニーのアニメ「ダンボ」で、劇場では幼いころ母と一緒に見た時代劇だったはず、と次々に思いはめぐっていく。これをメモしておき、家族やグループで発表し合えば立派な回想法の実践につながりそうだ。

 A4判1000円(税込み)とA5判500円(同)の2タイプがあり、いずれも4月〜来年3月までのカレンダー。売り上げの一部は本財団に寄付される。問い合わせは望月印刷(さいたま市)電話048・840・2111。

2015年4月