「認知症110番」報告書

ハンドブックが好評

 認知症予防財団の「認知症110番」に寄せられた電話相談の記録票を統計分析してまとめた報告書とハンドブックが3月に刊行されたが、どちらも好評で、とりわけ入門ハンドブックシリーズ第2弾の「どうしたらいいの?認知症」は当初刷った800部が間もなく底をつく勢いだ。「送ってほしい」というハガキは連日寄せられており、財団では今年も増刷を検討している。

 ハンドブックは、読み切れる分量(A5判18ページ)と、イラストを見ただけでスッと内容が理解できる読みやすさを心掛けた。「通帳がない」「食べてない」「デイサービスに行かない」「薬を飲んでいない」と寄せられる相談でとくに多い四つの具体的な事例を挙げ、どのような対応を勧めているかを紹介している。

 新聞で読んだという一般個人からの申し込みが多いが、中には地域包括支援センターや社会福祉協議会、病院の看護部等からスタッフに読ませたいとまとめて申し込むケースも増えている。

 一方、調査研究報告書(A4判94ページ)は昨年は盛り込めなかった相談内容と助言内容を初めて盛り込むことができた。このデータを基に、相談内容に出現する語彙(ごい)の分析を行い、具体的な相談内容の実態に近づく工夫を行った。たとえば同じ認知症でも2004年から脳血管性と入れ替わるようにレビー小体の相談が増え、アルツハイマーの件数に近づいている様子や、物盗られ妄想、運転に関する相談がどのような言葉と結びついて寄せられやすいかを紹介している。

 お求めの方ははがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入し〒100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1、毎日新聞社内、認知症予防財団へ。

2015年4月