認知症ハンドブック好評 電話相談の代表事例 分かりやすく解説

イラスト入りで分かりやすいと好評の認知症ハンドブック

 「認知症110番」のベテラン相談員が、かかってくる電話相談の中から代表的なものをピックアップし、どのような対応をとったらいいかをイラスト入りで分かりやすく解説する「認知症ハンドブック」の最新刊2冊が好評だ。昨年より多めの各2800部印刷したが、希望者が多く残部は僅少だ。

 認知症の入門書や解説書はこのところ増える一方だが、読み切れる分量(A5判18ページ)と、イラストを見ただけでスッと内容が理解できる読みやすさを心掛けた電話相談員自身の編集による認知症入門シリーズは、一般の読者だけでなく専門家からも「実に分かりやすい」「絵が明るくて気持ちが前向きになる」と高い評価をいただいている。

 ベテランの相談員が相談者の目線で聞き役に徹し、いつもの電話相談さながらに一緒に考えていく助言内容は、文字の一字一句、イラストの位置や絵の内容に至るまでこだわりの注文が反映されていて一味違う仕上がりだ。

読者から寄せられた手紙の束。熱い感想が寄せられている

最新刊2冊 残りわずか

 今回はシリーズの第3、4弾で、シリーズ4の「『ウソ! まさか! なぜ?』を受け入れるまで」には「お風呂に入らない」「着替えてくれません」「何でも拾って集めている」「あっ!うんちを…」といった相談事例をあげ、どのような対応を勧めているかを紹介している。

 これを読んだ読者からは「妻を思い出し、涙が出ました。その先の最後のことば『自分を責めないで』がいいですね。例会では、このことばは言う家族も、言われる家族も、聞いている家族も、みんな泣きます。このハンドブックを廉価な有料にして、大量に活用できるようにしていただけませんか」という熱い感想が寄せられた。

 また滋賀県庁からは公開セミナー用に各1000部の大量注文が入ったが、在庫の関係で一部割愛して対応せざるを得なかった。

 ハンドブック等の刊行を含めた電話相談記録票のデータベース化事業は競輪の補助事業として行い、4年目の平成28年度も事業の継続を予定している。

2016年3月