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認知症入門ハンドブックシリーズ 相談者目線で好評

やさしいイラストが満載で人気の認知症入門ハンドブック

 「認知症110番」の電話相談員が相談者目線でまとめた認知症入門ハンドブックシリーズが好評発売中だ。優しいイラスト満載で読みやすく、困っている問題について相談員から直接話を聞いているような語り口がなじみやすく、2014年のシリーズ1から4まで、累計で1万部を超えるロングセラーとなっている。

1冊100円で販売 目立つセット購入

 今回の5、6同時刊行を機に有料化に踏み切り、1冊100円で販売しているが、こちらもすでに2000部の申し込みがあり、順次希望者にお送りしている。

 2013年から始まった認知症入門ハンドブックシリーズの刊行は、これまで「これって認知症ですか」(シリーズ1)、「どうしたらいいの? 認知症」(同2)、「家族ができること……認知症」(同3)、「ウソ! まさか! なぜ? 認知症」(同4)まで刊行した。

 新たに加わったシリーズ5の「認知症の人とのかかわり方」は「暴力をふるいます」「大声を出して困ります」「介護を嫌がります」「運転をやめてくれません」といった相談事例をあげ、どのような対応を勧めているかを紹介。またシリーズ6の「みんなで支え合う 認知症」では「家族支援のヒント」「貯金残高が無くなった!」「認知症についての相談窓口」「ニヤリ ホッと」を紹介。介護の中でも心を癒やされることがあることなども例示している。

 ハンドブックの申し込みはがきは北海道の離島から九州まで全国から寄せられており、シリーズ1から6までをセットで購入される方が大半だ。中には「シリーズ1〜4がグループ内で好評だったので、新しい5、6だけ各10冊ください」と添え書きをしたり、職場の福利厚生用としてまとめて30セットを申し込んでくる人もいた。

 また親戚へのプレゼントとして求める個人や、認知症の人と家族の会、自治体の高齢者支援課、医師会病院、ケアハウスなどの介護施設からの注文も目立っている。

 申し込みのきっかけとして「これからの私たちの行く道なので勉強しようと思います」「姉が『お金をとられた』と言ってきたのでびっくりしました。他はしっかりしているのにどうしてなのか知りたい」「勉強会のテキストに使いたい」などをあげる人もいた。

 シリーズ1〜6の各号はいずれも読み切れる分量(A5判18ページ)で、1部100円+税(各号併せた6冊セットは600円+税、送料別)。

予約・お届け・お支払方法

 予約はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号、シリーズのご希望の号と部数を明記し〒100-8051、東京都千代田区一ツ橋1-1-1、毎日新聞社内、認知症予防財団へ。予約はがきを受け取り後、財団がハンドブックを配送。同封の払込取扱票でゆうちょ銀行または郵便局からお支払いください。

2017年3月