「思い出ノート」で自分史を

千代田区民講座の「思い出ノート」を活用して「自分史」をつくるワークショップ

 認知症予防に向け、脳の活性化を目指して毎日新聞がつくった「思い出ノート」が注目を集めている。東京都千代田区は5月、60歳以上を対象にした区民講座「かがやき大学」で、ノートを活用して「自分史」をつくるワークショップを開いた。

 思い出ノートはA4版64ページ。「名前の由来」「あなたが生まれた時代は」「一番やりがいがあった仕事は」といった100の質問に答えを書き込んでいけば、そのまま自分史をつくることができる。重大ニュースや話題を並べた年表がついており、その時々に自分が何歳だったかも記入できる。

 5月11日、千代田区の「かがやきプラザ高齢者活動センター」であった講座「思い出ノートで自分史をつくろう!」には、約30人のお年寄りが4〜5人ずつのグループに分かれて参加。「20歳のころは何をしていましたか」といった講師の問いかけに答える形で会話を始め、「社交ダンスにはまりましてね」「大阪の大学に奈良から通学するのが大変で。バイトも部活もできませんでした」などと互いに思い出を語り合った。

 66歳の女性は「自分のことを残さなくちゃと思って参加した。幼いころの記憶は鮮明なのに、子育てでバタバタしていたころの記憶は飛んでいます」と苦笑い。区の担当者は「自分を語りたい高齢者が多いと知り、講座を設けた。希望者が定員を上回り、何人もお断りせざるを得なかった」と言う。

 思い出ノートに関するお問い合わせは認知症予防財団(03・3216・4409)へ。

2018年6月