トピックス

思い出ノート発刊――100の質問に答えて自分史を

「自らの人生を振り返って思い出を記入していくことで、「自分史」をつづることができる

 認知症予防財団の監修で毎日新聞社が制作した「思い出ノート」が8月末、発刊された。認知症予防に向けた脳の活性化に役立つとともに、自らの人生を振り返って思い出を記入していくことで、「自分史」を綴ることができる。

 思い出ノートは、昔を思い出しながら人生を振り返り、100の質問に答える形で自らの半生を書き込めるようになっている。質問は、「名前の由来」といったものから、「ご近所づきあい」「文通の思い出」「よく行ったお店」など、生活にかかわるもの、「一番やりがいのあった仕事」「今と違う人生なら何をしたかった」という生き方にかかわるものまで幅広く用意されている。6月につくった試行版の質問内容などを見直し、改良した。

 もちろん、答えられる質問だけに答えればいい。誰にも見せない秘密のノートにしてもいいし、家族らへ公開することを前提にしてもいい。万一、利用者が認知症になったとしても、家族がノートを見て利用者の印象深い思い出を知ることで、より充実したケアにつなげられるようにすることも目指している。

 巻末には、重大ニュースやヒット曲を並べた年表がついていて、その時々に自分が何歳で、どんな思い出があるかを記入できる欄もある。また日本と世界の白地図も用意されている。自分が住んだ場所、旅行や赴任した先に印をつけることもできる。ノートはA4版サイズで、全64ページ。価格は500円(送料別)。問い合わせは認知症予防財団(03・3216・4409)へ。ご注文は「住所」「氏名」「必要部数」を記入し、03・3216・3620へファクスするか、電子メールで同財団()まで。

2018年9月