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神奈川・茅ヶ崎で歌声コンサート 会場一体、懐メロ合唱

 シニア層の観客が大いに笑い、若いころに親しんだ歌を口ずさむうち、やがて大合唱に--。ステージ上の歌手と観客が一体となって懐メロを歌う、「歌声コンサート」が人気を集めている。昔好きだった歌を歌いに出かけるのは、お年寄りにとって外出のきっかけになるうえ、脳の活性化にもつながると指摘されている。認知症予防財団は今後、歌声コンサートを積極的に後援していく予定だ。

 歌声コンサートは、毎日新聞社が昨年秋から始めた「たのシニア〜生活彩り倶楽部」の催しの一つ。生演奏に乗って歌手の杉山公章さんが昭和歌謡やフォークソングを歌い、観客はスクリーンに映し出される歌詞を目で追いながら合唱する。照れて小声で歌っていたのが、すぐに馴染んで大きな声で歌うようになる人も多い。

 昨年11月2日には、神奈川県茅ケ崎市の市民文化会館で「歌声コンサートin茅ケ崎」(茅ヶ崎・寒川毎日新聞販売店主催、毎日新聞横浜支局など後援、神奈川県警茅ケ崎署特別協力)があった。会場を埋めた400人近い観客は、「青い山脈」「上を向いて歩こう」「川の流れのように」など若かりしころの歌を杉山さんとともに歌い、大盛況のうちに幕を閉じた。参加者は「久しぶりに大声で歌えた」「ふと涙がこみ上げ、しみじみ昔を思い返した」といった感想を寄せ、アンケートに8割の人が「できれば次も来たい」と回答した。1割強の人は既に次回分を購入済だった。

 次回は2月19日、同じ茅ヶ崎市民文化会館での開催を予定している。その後も順次、各地で開く。お問い合わせは、たのシニア事務局(03・3212・3009)まで。

2019年1月