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認知症予防の最前線 最先端の診断や治療法 新井平伊・当財団会長が紹介 12月13日東京で

 「幸福寿命社会」の実現を目指す産・学連携プロジェクト「ハッピー・エイジング・フォーラム」主催の無料の公開講座「認知症予防の最前線」が12月13日午後、東京都千代田区の日比谷図書文化館(日比谷コンベンションホール)で開かれる。認知症予防財団会長の新井平伊・アルツクリニック院長(順天堂大学名誉教授)が基調講演をし、認知症に関する最先端の診断、治療法や予防策について語る。

 同フォーラムは、順天堂大学などが東急不動産HDグループの協力を得て今年度から本格的に始動した。社会貢献活動の一環として、介護を受けずに暮らすことができる健康寿命を進化・延伸させ、幸福度の高い老後を過ごせる人を増やすことを目指している。

 12月の公開講座は、同フォーラムの「アルツ部会」(座長・新井院長)が主導する。今春順天堂大を退任した新井院長は、東京駅直結のビル内に「アルツクリニック東京」を開業した。アミロイドPETや頭部MRIなどの検査を組み合わせた最新の「健脳ドッグ」を用い、希望する来院者の認知症発症リスクを診断している。今回の基調講演では「認知症 最新の早期診断・治療法から予防まで」と題し、最先端の診断や治療法、効果的な認知症予防策を紹介する。

 新井院長に続いて松田修・上智大学総合人間科学部心理学科教授が登壇し、「もの忘れとどう付きあうか 認知症の人の心を支えるには」との題で講演する。もの忘れによって生じる生活障害の緩和、認知症予防につながる「認知リハビリテーション」の実践を中心に話す。東急不動産HDグループの担当者が、高齢者にとって住みやすく、またケアを受けやすい住環境、街づくりについて紹介することも予定している。

 会場は日比谷コンベンションホールの大ホール。時間は午後2時〜4時半。定員200名で、応募多数の場合は抽選する。希望者は㈰住所㈪氏名㈫年齢㈬電話・ファクス番号㈭参加人数——を明記し、メールで認知症予防財団「12・13認知症予防の最前線」係(fpd@mainichi.co.jp)まで。ファクスの場合は03・3216・3620へ。いずれも11月30日着で締め切り、当選者に通知する。

以下、表形式で

公開講座「認知症予防の最前線」のスケジュール

12月13日(東京都千代田区日比谷コンベンションホール・大ホール)

基調講演(午後2時〜)
新井平伊・アルツクリニック東京院長(順天堂大名誉教授、認知症予防財団会長)
「認知症 最新の早期診断・治療法から予防まで」

講演1(午後2時50分〜)
松田修・上智大学総合人間科学部 心理学科教授
「もの忘れとどう付きあうか:認知症の人の心を支えるには」

講演2(午後3時25分〜)
石井良明・東急イーライフデザイン社長(東急不動産HDグループ)
「高齢者と住環境」(仮題)

質疑(午後4時〜)

終了(午後4時半)

2019年10月