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社会参加と歩行で認知症予防

琵琶湖岸でノルディック・ウォークを楽しむ参加者たち

 「社会参加+歩行」で認知症を予防する取り組み、「ソーシャル・ウォーキング」の体験会(主催・長浜市民の健康寿命を延ばす会、後援・全日本ノルディック・ウォーク連盟、ユニ・チャーム、認知症予防財団)が25日、滋賀県長浜市港町であった。市民ら約60人が参加、専門家の講和を聞いたあと、2本のポールを使って歩く「ノルディック・ウォーク」を楽しんだ。

 ソーシャル・ウォーキングを開発したユニ・チャームは、2016年度から各地で体験会を開いてきた。今秋からは自治体などに主催してもらい、同社が支援する「サポートプログラム」も始めた。長浜市での体験会はその第一号だ。

 25日の講話では、東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典研究部長が友人と外出したり、ボランティアに携わったりするなかで歩くことは認知機能の低下防止につながる、と話した。その後、参加者は屋外でノルディック・ウォークに挑戦。琵琶湖岸約4・2㌔を歩いた。

 同市内の横山十三枝さん(69)は十数年前、交通事故にあい医師から「一生車椅子の生活」と宣告された。それでもリハビリで歩けるようになったという。横山さんは「姿勢よく、歩幅を広げて歩ける手法を探していた。背筋も伸びてとてもよく、本格的に始めたい」と話していた。

2019年12月