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認知症になる前に遺言書を/オンラインセミナー開催

こころ亭久茶さん

 「落語で学ぶ 相続と認知症対策セミナー」(主催・毎日新聞社、SOMPOひまわり生命、後援・認知症予防財団)が3月28日、オンライン形式で開かれた。「こころ亭久茶」の高座名で落語形式の講演を手がける行政書士の木崎海洋氏が登壇し、約200人の視聴者に向かって遺言書を残すことの重要性などを笑いを交えて語った。

 ファイナンシャルプランナーでもあるこころ亭さんは、親族が相続でもめた実例を振り返ったあと、夫を亡くした妻が義父と同居しながら介護をしているケースを紹介。法定相続人でない妻には義父の遺産を受け取れない可能性があるとして、義父に遺言書を書いてもらう手法を伝授した。妻にも資産を渡す約束をしないと介護を受けられなくなるかもしれず、遺言書を書くことは義父にもメリットがある点を司法書士ら専門家を通じて本人に伝えることを勧めた。また、相続のトラブルを減らす対策として生命保険を活用した資産継承を推奨するなどした。

 こころ亭さんの講座に続き、こころ亭さんや税理士の石黒秀明氏らが討論を通じて認知症になる前の相続対策などを伝え、多くの視聴者から「大変ためになった」といった感想が寄せられていた。

2021年4月