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12月1日午後7時〜/軽度認知障害と診断された俳優の山本學さんらの対談をオンライン配信

山本學さん
三橋昭さん

 認知症予防財団と毎日新聞社は12月1日夜、昨年に軽度認知障害(MCI)と診断された俳優の山本學さん(86)とレビー小体型認知症で自らの幻視体験を公表している元図書館長の三橋昭さん(74)を招き、毎日新聞記者と対談してもらうオンラインイベントを開催する。

 山本さんは昨年春、幻視を見るようになり、「レビー小体型認知症ではないか」と心配して朝田隆・筑波大名誉教授のメモリークリニック(東京・御茶の水)で診察を受けた。するとレビー小体型ではなく、アルツハイマー型の一歩手前のMCIと診断された。以来、同クリニックで筋トレを中心とした認知機能の訓練などを受けている。

 三橋さんは自らが見る幻視をスケッチし、原画展を開いたり本を出版したり、ユーチューブで発信したりしている。若いころに映画の助監督だった経験もある。

 オンラインイベントは、山本さんと三橋さん、そして認知症をテーマにした取材をしている毎日新聞社会部の銭場裕司専門記者が対談する形で進める。山本さんには「老い」について語ってもらう。MCIの診断を受けて何を思い、日ごろどんな活動をしているのか、また、胃がんの大手術を乗り越え、現在は前立腺がんの治療中でもあることを踏まえて死生観などについても聞く予定だ。代表作のテレビドラマ「白い巨塔」の内科医・里見脩二役にまつわる話など、俳優業の舞台裏についても触れてもらう。

 日時は12月1日の午後7時〜8時半の予定で、料金は1100円(税込み)。視聴希望の方は次のURLにアクセスし、お申し込みください。
URL:https://mainichi-event20231201.peatix.com/

 山本學(やまもと・がく) 1937年生まれ。名バイプレーヤーとして名高い。主な作品にテレビドラマ「愛と死をみつめて」(64年)、「白い巨塔」(78年)、「おんな城主 直虎」(2017年)、映画「四十七人の刺客」(94年)、舞台「放浪記」(87〜09年)など。近年は朗読に力を入れている。弟の圭さん(昨年3月81歳で死去)、亘さんも俳優。

 三橋昭(みつはし・あきら)1949年生まれ。映画の助監督、会社員や自営業を経て東京都大田区立蒲田図書館長。同館長時代の2019年にレビー小体型認知症と診断された。ほぼ毎日見る幻視をイラストにし、幻視原画展を各地で開催。20年には「麒麟模様の馬を見た 目覚めは瞬間の幻視から」を出版した。

2023年10月