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「いきいき健脳をつくる」 ― 無料の公開講座3月28日開催(申し込みはこちら)

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上智大総合人間科学部心理学科・松田修教授
新井平伊アルツクリニック東京院長

 認知症予防財団と生涯健康社会推進機構は3月28日午前10時半から、無料のオンライン公開講座「いきいき健脳をつくる みんなで取り組む認知症予防」(毎日新聞社後援)を開く。認知症研究の第一人者、新井平伊アルツクリニック東京院長(順天堂大名誉教授、認知症予防財団会長)、上智大総合人間科学部心理学科の松田修教授らが講演し、認知症治療に関する最新情報、認知症の人や家族に対する心理的サポートなどについて話す。視聴はZoomで行う。
申し込みは次のURLから。(ZOOMのアカウント取得が必要です)
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_2mLhPkdyTZehBlCn8l8p2Q#/registration

 2024年は、アルツハイマー病(AD)の原因物質を除去する新薬「レカネマブ」に続き、似た作用をする「ドナネマブ」も日本で承認された。こうした状況を踏まえ、新井氏は認知症予防に関する最新情報のほか、自身のクリニックでの治療実績を含めて認知症新薬の効能、副作用を説明する。またADに伴う焦燥感や興奮が引き起こす攻撃的言動に対する薬として昨年追加承認された抗精神病薬、ブレクスピプラゾールにも触れる。

 24年は「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、年末には同法に基づく国の基本計画も閣議決定された。同法の施行により、認知症の人の権利や尊厳、当事者の社会参加を重視する流れが強まっている。

 認知機能が低下すると以前できていたことができなくなるなどし、困惑することは少なくない。しかし、認知症の人が保持している能力を見いだし、場面に応じて活用することによって生活機能の改善や維持をしていくことは可能だ。松田氏は「認知症の人と家族の心を支える心理学的アプローチ」と題し、軽度の認知症やその前段の軽度認知障害(MCI)の人を中心に、当事者の能力を見いだし、暮らしに生かす接し方を紹介する。

 公開講座は「健脳カフェ」(東京都新宿区左門町)から中継する。講座の終了は午後0時過ぎの予定。

2025年2月