シンシア基金/JR宝塚駅に シンシア 銅像完成

介助犬「シンシア」の銅像
身体障害者の生活を支える補助犬を法律で位置づける原動力になった介助犬「シンシア」の銅像が宝塚市のJR宝塚駅改札前コンコースに完成し、3月14日、除幕式がありました。
シンシアはラブラドールレトリバーの雌。1996年~2005年にシンシアが介助犬を務めた同市の会社員、木村佳友さん(54)は「銅像にまでなって光栄(JR渋谷駅前の)『忠犬ハチ公』のような待ち合わせの名所になってほしい」と喜んでいました。
銅像は高さ約80センチ。宝塚市の理念「すべての人にやさしいまち」のシンボルとして設置しました。除幕式は命日(2006年3月14日)に合わせて開かれ中川智子市長も出席しました。
また、同市の取り組みなどを紹介する銘板も併せて設置されました。銘板は本団の「シンシア基金」の助成を受けた「宝塚補助犬支援の会」(中村文子会長)が寄贈しました。
木村さんはシンシアを連れて講演会や政府の検討会で介助犬の重要性を訴え続けました。02年、飲食店や公共機関に介助、盲導、聴導の3種の補助犬の同伴受け入れを義務づける身体障害者補助犬法が成立しました。