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2025年度は兵庫県朝来市の「いくの喜楽苑」に贈呈
配食サービス車の贈呈式で、毎日新聞大阪社会事業団の森野茂生常務理事(右)から記念の大きなキーを受け取るいくの喜楽苑の渕本巳紀代施設長(左から3人目)=兵庫県朝来市生野町竹原野で2025年12月17日午後1時35分、幸長由子撮影
毎日新聞大阪社会事業団は2025年12月17日、兵庫県朝来市生野町竹原野の特別養護老人ホーム「いくの喜楽苑」に配食サービス車「毎日ふれあい号」1台を寄贈した。
いくの喜楽苑は、2003年に町内の高齢者らに昼食と夕食を届けるサービスを始めた。栄養バランスを考えた献立で、手渡しすることで高齢者の安否確認にも気を配る。現在は約50人が登録し、1日20食ほどを届けている。これまでは送迎にも使う車で配食をしており、より効率的で多くの人に食事を届けることが可能になるという。
寄贈車両は、軽ワゴン車を福祉車両の改造を手がける業者が改良した特別仕様車。車内にステンレス製ラックを設け、上下2層に計6個のコンテナを積み込める。
この日、いくの喜楽苑前であった贈呈式で、事業団の森野茂生常務理事から記念の大きなキーを受け取った施設長の渕本巳紀代さんは「高齢者が増える中、配食サービスの果たす役割が大きくなっている。大切に使わせてもらいたい」と話した。
事業団は、寄付金などを基に1999年から各地の団体に配食サービス車を寄贈し、今回で38台目となる。【幸長由子】
(2025年12月18日付、毎日新聞朝刊但馬版より)