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第55回毎日社会福祉顕彰贈呈式開く
第55回毎日社会福祉顕彰を受賞したみなさん。(左から)やどかりプラスの河原晶子副理事長、鶴田啓洋副理事長、サンタナ学園の中田ケンコ校長、チャイルド・ファンド・ジャパンの高橋潤理事長、福嶋美佐子副理事長=東京都千代田区で2025年10月31日、小林努撮影
福祉の向上に尽くした個人、団体を表彰する第55回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催、厚生労働省、全国社会福祉協議会後援)の贈呈式が10月31日、東京都千代田区であり、受賞した1個人と2団体に顕彰額と賞金各100万円が贈られた=写真。
「特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン」(東京都杉並区)は、フィリピン、ネパール、スリランカなどで子供たちの教育や生活の向上につながる支援をしている。高橋潤理事長は「子供たち一人一人の笑顔が私たちの活動の源だ」などと述べ、支援活動の継続を誓った。
個人として受賞した「サンタナ学園」(滋賀県愛荘町)校長の中田ケンコさん(68)はブラジル出身の日系2世。1998年、ブラジル人の子供たちのために設立した同学園には現在、保育園児から高校生まで幅広い年代が通っており、「学校は夢をつくる場所。子供たちのために頑張る」と受賞を喜んだ。
「特定非営利活動法人やどかりプラス」(鹿児島市、芝田淳理事長)は、高齢の単身者らを対象に、連帯保証提供事業などによって誰もが安心して生活できるための支援活動をしている。出席した河原晶子副理事長は「『保証』を提供し、また人と人とのつながりを提供することで、地域のよいネットワークを創っていきたい」と今後の活動に決意を語った。
(2025年11月1日付、毎日新聞朝刊より)