一般記者

高橋 晃一Koichi Takahashi

人文学研究科 日本学専攻

My Profile

旅行が趣味で、自然と文化のあるひっそりとした場所が好きです。
旅先ではたくさん写真を撮ります。

毎日新聞社の好きなところは?

もっとも自分らしく、生き生きと働ける環境があることです。就職活動以前から毎日新聞の一読者として、「記者の目」などで記者それぞれの切り口に引き込まれ、小さな声に耳を傾ける姿勢に共感していました。大学での研究を通して毎日新聞の元記者と出会い、現役時代はもちろん、引退後も自らのテーマで困難な境遇にある人々のために働くその姿から、記者という生き方に魅力を感じました。インターンシップや面接、支局訪問でもまた、「個」を大切にする素敵な記者の方々とお会いできました。一人一人の考えが尊重され、それを追求できる環境があるからこそ、声なき声を拾い上げ、見過ごされていることを世に問いかけられるのだと思います。

就職活動中の必須アイテムやルーティーンはありましたか?

採用試験の対策ノートを作っていました。ノートの内容は、はじめは自身のエントリーシートに詳しく補足することが中心でしたが、次第にスクラップ帳と化していきました。筆記試験や面接を見据えて、その会社の気になった記事を張り付けたうえで、簡単に補足や雑感を書き込んでいました。実際に役に立ち、厚みが増すほど自信にも繋がります。ちなみに、毎日新聞社の対策ノートはとくにスクラップがはかどり、3冊目に突入していました。

企業研究や自己分析はどのように行っていましたか?

もともと記者の仕事に関心がありましたが、まずは視野を広く持とうと思い、さまざまな業種や職種のインターンシップに応募してみました。その結果、新聞社などの報道機関を中心に参加の機会をいただき、「やはり、この道で行こう」と進路を固めました。実際に第一線で働く方々の生の声を聞いて、記者職や新聞業界への理解だけでなく、自分自身の興味関心や目標を踏まえてどのような仕事がしたいか、どのような記者になりたいか、そのためにはどのような企業を目指すべきかといったように、将来像への考えを深めるきっかけとなりました。同じく記者を目指す仲間との交流から学ぶことも多かったです。何よりも仲間の存在は励みになります。

Memory

大阪国際空港への着陸コース直下、ふれあい緑地で撮影しました。何度も通った研究フィールドです。

筆記試験の対策は?

日々、新聞などで時事を押さえつつ、1カ月の新聞各紙を整理した雑誌や1年の出来事をまとめた本などで流れを振り返っていました。自身が明るくない分野であっても、要点を説明できるようにし、自分なりの見解を持つように心がけていました。また、作文の書き方をおさらいしながら、限られた分量や時間の中で論理展開をする練習は大事だと思います。これは面接においても、そして、きっとこれから記事を書くうえでも必要な力です。

面接の対策は?

エントリーシートや時事を踏まえながら、想定される質問とそれに対する回答を考えておくという最低限の準備は怠りませんでしたが、無理に背伸びをせず、等身大の姿で挑むことを大切にしました。練習も大事ですが、実践を通して経験を積むことで、本番特有の緊張感に徐々に慣れていけたように思います。直前は自作の対策ノートを見ながら気持ちを落ち着かせ、伝えたいことを思いのままに伝えられるよう心がけました。

毎日新聞社の採用試験で印象に残っていることは?

採用試験では、支局に訪問する機会がありました。支局訪問で取材に同行した際、地域の方々と信頼関係を築き、そこに溶け込んで取材をする記者の姿が印象的でした。記者となれば見知らぬ土地に配属されることもありますが、「初任地が第2の故郷となり、記者人生の核になる」といったお話を聞いて、人や地域の縁を大切に、そこでの試行錯誤を通して豊富な経験を持った記者になろうと、より前向きな気持ちになれました。

毎日新聞社で叶えたい夢はありますか?

専門性と庶民の目線を兼ね備えた記者になりたいです。大学では公害や住民運動について、地域を歩き、人の語りに耳を傾けて学んできました。小さな声が寄り集まって大きな存在を問うてきた経験に触れるとともに、報道機関が持つ役割や責任の大きさも実感しました。玉石混交の情報があふれる現代、見逃され、忘れ去られている大切なことが確かにあります。果敢に挑戦しつつも、常に謙虚さを忘れずに、自分のテーマを深め、広げていきたいです。

Message

悩みや苦しみにぶつかることもあるかもしれませんが、就職活動を通して真剣に将来を考え抜いたことは必ず今後の糧になると思います。納得のいく、実り多き日々となりますよう心から願っています。