記者

一般記者

深津 誠

経済部

2008年入社

2008年入社、大分支局。教員採用に絡む贈収賄で、県教委幹部や現役教員が何人も逮捕される事件を取材
2012年東電福島第1原発事故後の福島支局に異動。古里を追われ、国の政策に翻弄される住民を取材
2014年東京本社社会部に異動。遊軍で連載企画を担当
2015年警視庁捜査1課担当。神奈川県座間市で若い女性らがツイッターで誘い出されて殺害された事件などを取材
2018年東京本社経済部に異動。日銀クラブでメガバンクなど担当
2019年連載「変革」を担当した後、10月から財務省と内閣府担当

想定外の遭遇に、面白み

 一企業に密着取材し、経営課題や解決策を描く連載企画「変革」を担当しました。3人の記者で、2019年9月~11月に計20回、水産大手マルハニチロに迫りました。

 連載の初回は「クロマグロの完全養殖」。養殖マグロの卵をふ化させ、出荷する成魚のマグロに育てる技術で、マルハニチロが民間で初めて成功しました。「海のダイヤ」といわれるクロマグロの量産は画期的という印象を受けました。連載は、企業の広告塔になってはいけないが、「良い話」でスタートしようと思いました。

 しかし、取材を進めると意外な事実に出会います。そもそも、クロマグロは日本がとりすぎて資源量が減り、規制も不十分と知りました。さらに、マグロの1キロ増量にえさの生サバ10キロ以上が必要で、天然資源に依存していました。幹部は取材に答えました。「採算性は道半ば。『成功』と大々的に書かないで」。単純なサクセスストーリーではなかったのです。

 記者の醍醐味の一つは、仮説を立てて原稿を考えるけれど、取材により想定が覆る点にあります。頭で考えた通りより、想定外に遭遇した時に、面白みを感じます。

 一連の取材では、米中などが水産物を高く買い、一部の魚種は日本が買えないこと、日本のサバは捕りすぎで痩せ細り、脂ののったサバはノルウェーから輸入するしかない現実などを描きました。一企業が直面する課題は、日本の購買力低下や漁業政策の問題点を示していました。

 経済部は、財政や通商、エネルギーなどを所管する霞ケ関の政策決定や、日銀の金融政策などが「伝統的な主戦場」ですが、フィンテックや仮想通貨、GAFAなど一昔前には予兆もない変化を最前線で取材します。経済は小難しい言葉が多いですが、まだ見ぬ変化に想像を働かせながら、社会の仕組みを読み解くのは、案外新鮮です。

One day

6:30
起床
8:00
保育園に長女を送る
9:00
経済再生担当大臣の閣議後会見
11:00
消費税率引き上げに伴う景気動向について、エコノミストに電話で取材
13:00
財務省内の職員食堂で昼食
16:00
自民党本部の部会を取材。年末の予算編成に向けた社会保障がテーマ
18:00
部会の取材をもとに、キャップと相談して原稿を執筆する
財務省や内閣府が作成する膨大な資料を読んだり、取材先と酒を飲みにでかけたり

Q&A

学生時代に打ち込んだことは?
特別ありませんが、国際交流サークルでいろんな国籍の人と知り合った。
仕事をする上で大事にしていること・ものは?
虚心坦懐。
入社して意外だったことは?
自由。記者の自主性が重視される。
現在の仕事内容や取り組む姿勢を一言で表現すると?
面白いと思うものにこだわる。