記者

一般記者

飼手 勇介

政治部

2007年入社

2007年埼玉西支局に配属。警察署回りや高校野球取材などを通じて記者のいろはを学ぶ
2008年さいたま支局へ異動。県警本部担当を4年間担当。連続殺人事件や取り調べでの虚偽証言強要問題を取材
2012年政治部へ異動。総理番として民主党政権の終わりを見届け、政治のダイナミズムを感じる
2013年自民党国対を担当。国会日程を巡る駆け引きを取材
2014年防衛省を担当。日米防衛協力の指針(ガイドライン)など安全保障関連法案の制定過程を取材
2016年参院自民党や憲法改正を巡る動きを担当
2017年京都支局に異動。建設残土問題を取材。複数の自治体が規制条例の制定に動く
2019年政治部に戻る。自民党で政務調査会などを担当

政治家の思惑や政策を読み解く

2014年10月1日
日米防衛指針
「周辺事態」削除へ
自衛隊派遣 地理的制約外す

 「自分にとって都合のいいことしか言わないのが政治家だ。言葉に頼り過ぎたらいけない」

 あるベテラン政治家に、不意にたしなめられた言葉だ。少しは「本音」も聞けている気がしていただけに、ずっと肝に銘じている。

 政治家は、実現しないことをあえて言うことがままある。だからこそ、その人が置かれた立場や状況を日頃から取材し、理解しておく必要がある。なぜそう言ったのか、言わざるを得なかったのか、言葉が意味するメッセージを読み解けなければ取材にならない。

 安心して「ウソ」も言える相手だと分かると、会話や表情に本音が混じるようになる。それを組み合わせ、頭の中にある思惑、構図を理解していく。「人を理解する」ことがいわゆる「政局」取材だ。だからこそチームプレーが不可欠になる。それぞれの立場からの虚実が混じる発信を組み合わせたとき、全体像が見えてくる。

 政局取材に比べ個人プレー色が強いのが政策取材だ。閣僚や省庁幹部に取材ができれば記事になる。防衛省担当として、自衛隊の役割を拡大させた安全保障関連法の取材をさせてもらった。2014年10月に、自衛隊が地理的な制約を受けずに、世界中で米軍などを後方支援できるようになると特報できたことは思い出深い。

 その約1カ月後、安倍首相が解散総選挙に踏み切ったことも印象的だった。時の権力者にとって内閣支持率にダメージがあることは、選挙前に国民の目に触れさせたくないもの。法案内容が連日報道された与党協議や国会審議は、選挙後の15年1月~9月。支持率は当時の最低35%まで落ち込んだ。

 政治家の頭の中にある思惑や政策を、各方面への取材から読み解き、適切な時期に記事にして読者の判断材料にしてもらう。簡単ではないが、それが政治部記者の仕事だと思っている。

One day

6:00
起床。担当する議員の朝回りへ
9:00
記者クラブで各社の朝刊やメールをチェック
10:00
自民党本部で部会を取材
13:00
衆院本会議を取材。国会議事堂の食堂で昼食
14:00
議員会館の事務所で議員や秘書を取材
15:00
記者会見
16:00
原稿執筆
帰宅する議員を取材または取材先と会食

Q&A

学生時代に打ち込んだことは?
友人との語らい。現在の妻との絆の構築。某通信社でのアルバイト。
仕事をする上で大事にしていること・ものは?
まず取材相手を好きになる、なろうと努力する。
入社して意外だったことは?
他社に比べて上司に人格者が多い、気がする。
現在の仕事内容や取り組む姿勢を一言で表現すると?
知って最初に感じた驚きを大事にする。