記者

一般記者

高本 耕太

北米総局(外信部)

2003年入社

2003年さいたま支局。警察や行政、スポーツを取材する。「青いままで居続けなさい」と諭される
2008年政治部。国会担当。「政治は日程闘争」と思い知らされる
2009年情報編成総センター。見出しやレイアウトなど紙面製作。「遊び心を忘れるな」と教えられる
2012年政治部。与党や官邸を担当。指導者の「一言の重み」に気付かされる。
2016年外信部。内勤として海外特派員のサポート。「オバマの後頭部が白くなった」と話す先輩に憧れる
2017年北米総局。米国の内政や外交を担当

現場の空気を伝えたい

2018年11月7日
民主 下院を奪取 トランプ流 厳しい審判 米中間選挙

 2018年8月下旬、米中西部インディアナ州エバンスビルで開かれた、トランプ大統領の支持者集会。会場の外でおそろいの赤い野球帽をかぶり「フェイク(偽)ニュースを信じるな」と連呼していた男性グループのひとりが、記者証を首から下げる私に気づきました。

 近づいた彼が差し出した右手をおそるおそる握り返すと、彼は少し声を落として言いました。「ここまで来てくれてありがとう。君たちは大事な仕事をしていると思う」

 11月の中間選挙に向けた取材では、首都ワシントンを離れ、多くのトランプ支持者の話を聴きました。移民排斥や差別・憎悪をあおるようなトランプ氏の主張に熱狂する人たちも、一対一で向き合うと少し様子が違います。勤勉さや家族、信仰を大切にし、衰退する地域で取り残された自分たちの声が誰にも届いていないと感じる人々でした。

 集会後、帰路についた支持者たちは会場前大通りの交差点で、通行規制によって車が一切通っていないにもかかわらず、横断歩道の信号が青に変わるのを、じっと待っていました。トランプ政権はこの人たちの不安に寄り添っているのか、それとも乗じているのか。生真面目な赤い帽子の集団を前に考えました。

 トランプ大統領は今日、その言動が世界で最も注目される人物の一人。日本でも「トランプ」とは何かを分析する論評があふれています。誰もが知る人物や事象について、自分が何を書けるのか、書くべきなのか、悩むことは多々ありますが、政治・社会が大きく変容する米国にいま身を置いている意味を忘れず、現場の空気を伝えていけたらと思います。

One day

6:10
トランプ大統領のツイートで起こされる。もう一回寝る
11:00
支局で打ち合わせ。メールを確認したり、取材依頼を送る
14:00
ホワイトハウスで報道官の記者会見。時間通りに始まらないことが多い
16:00
他国の特派員にコーヒーをご馳走になる。自国で既知の話が相手には有益なことが互いにある
17:30
夕刊記事の出稿について東京のデスクと相談
19:00
米メディアの特ダネに腰を抜かす。ネットが主戦場の米国では夜にニュースが広がることが多い
21:00
帰宅。朝刊記事の執筆。時差があるため東京本社の内勤に助けてもらうことが度々

Q&A

学生時代に打ち込んだことは?
アメリカンフットボール部
仕事をする上で大事にしていること・ものは?
驚くことから始まる
入社して意外だったことは?
政治部はスーツでなくジャージーで出勤することが多い
現在の仕事内容や取り組む姿勢を一言で表現すると?
驚いてばかり