5年ぶりの開催 「第36回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ」
「第36回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ」(毎日新聞東京社会事業団、日本肢体不自由児協会、NHK厚生文化事業団主催、南魚沼市後援)が2025年1月4日(土)から6日(月)まで、新潟県南魚沼市の八海山麓スキー場で開催されました。コロナ禍や能登半島地震を受けて中止となっていましたが5年ぶりの開催となりました。雪遊びの機会が持てない手足の不自由な子どもたちが、雪山の中で自然の豊かさを学び、ボランティアのお兄さん、お姉さんたちと仲良く交流を深めました。


参加したのは首都圏在住の小学生11人とその保護者、ボランティア、医師ら総勢約60人。年末から連日のように降り続いた雪で、八海山麓スキー場ゲレンデの積雪は約110センチ。積雪にも恵まれ、子どもたちはソリ遊びを楽しみ、雪の上を転げ回りました。
大学生や社会人のボランティアたちと一緒にそりに乗って、歓声を上げながら次々に滑り降ります。スキー板が2本ある、座位のまま滑れるバイスキーも経験。バランスを崩してソリから転げ落ちても笑顔の子がいました。


「ソリすべりタイムアタック」では、ボランティアにしっかりと支えてもらいながら斜面を滑り降りる競技。タイムを競うのですが、安全第一が原則。子どもたちが熱くなってもボランティアは冷静にね。一方、ゲレンデの平地では、子どもたちがバケツに雪をつめて積み上げたり、雪の上で転がったりして、雪遊びを楽しんでいました。


雪上でのキャンプファイアーも感動的でした。「山の神」が降りてきて点火するというストーリーで、炎が一気に燃え上がるとみんなで拍手。オレンジ色の炎がゆらめくなか、覚えたてのキャンプソングを大きな声で歌いました。


雪遊びをした後は、豚汁です。熱々のおわんから真っ白な湯気。ふう、ふうと息を吹きかけながらおいしそうにほおばり、何杯もおかわりする子も。それと、初めての餅つきにも挑戦しました。ぺったん、ぺったん、ぺったん、ぺったん。初めての経験に子どもたちも大喜び。つきたてのお餅は、あんこや大根おろし、砂糖醤油のアンにまぶしておいしくいただきました。


おかあさんといっしょにつくった大きな雪だるまも、子どもたちの心に思い出として残ったにちがいありません。

子どもたちは、集団生活を通じて協調性や自立心を養います。一方、保護者の皆さんは、医師ら専門家の話を聞きながら、療育について理解を深めてもらいます。今回も、保護者らによる勉強会は、小児科の医師と整形外科の医師らを囲んで真剣に行われました。


さようなら、ありがとう浦佐の山
お世話になった南魚沼市役所と八海山麓スキー場、サイクリングターミナル、たもん荘の皆さん、JR東京駅と浦佐駅の職員の皆さん、そして地元・北里大学の学生ボランティアの皆さん、ありがとうございました。