障害者福祉

全国盲学校弁論大会 水戸で開催

 第92回全国盲学校弁論大会全国大会(全国盲学校長会、毎日新聞社点字毎日、毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催)が4日、茨城県立盲学校を主管校に、水戸市のホテルレイクビュー水戸で開かれました。全国7地区の代表9人が出場し、「大切な場所」と題して発表した埼玉県立特別支援学校塙保己一学園高等部普通科3年、カーン・ファティマ・フランシスコさん(18)が優勝しました。

 他の入賞者は次の皆さん。(敬称略)

 <準優勝>香川県立視覚支援学校高等部普通科3年、木村心音<3位>大阪府立大阪北視覚支援学校高等部普通科3年、杉浦なつき<特別賞>北海道札幌視覚支援学校高等部普通科3年、佐々木大輔<優秀賞>宮城県立視覚支援学校中学部2年、鈴木琉斗▽茨城県立盲学校高等部普通科2年、フロレス アンジリン ユ▽筑波大付属視覚特別支援学校高等部専攻科理学療法科1年、渡辺健▽石川県立盲学校高等部普通科3年、横山莉世▽鹿児島県立鹿児島盲学校高等部専攻科理療科2年、当田保代

(2024.10.5 毎日新聞)

雪と遊ぼう:親と子の療育キャンプ 参加者・ボランティア募集
2025年1月 新潟・八海山麓スキー場で

 第36回雪と遊ぼう:親と子の療育キャンプ(日本肢体不自由児協会、毎日新聞東京社会事業団、NHK厚生文化事業団主催)を2025年1月4日(土)から6日(月)まで新潟県南魚沼市の八海山麓スキー場で開催します。

 障がいで体が不自由な子どもたちが2泊3日の日程で雪遊びを経験し、自然の豊かさを学びながら交流します。保護者も専門家の指導のもと療育について学べます。また、活動を援助するボランティアを募集します。

<参加者>
募集人員=肢体が不自由な小学生と保護者(親子2人1組)18組
参加費=1組7万2000円(宿泊・食費、往復交通費)
JR東京駅集合・解散

<ボランティア>
募集人員=18歳以上の男女24人
キャンプの交通費、宿泊費は主催者が負担
事前に介助などの研修(7回)や会合があります(交通費は自己負担)

<申し込み・問い合わせ> 日本肢体不自由児協会 中央療育相談所
申し込みは参加者・ボランティアとも10月21日(月)までに必着
事前に同協会のホームページを見て詳細を確認してください。

2024山中湖でサマーキャンプ
手足の不自由な子どもたち 笑い声が森に響く

 第68回手足の不自由な子どものキャンプ(毎日新聞東京社会事業団、日本肢体不自由児協会、東京YMCA主催)が2024年8月11日から4日間、山梨県の山中湖センターで行われました。新型コロナウイルスの影響で3年間中止しましたが、2023年に4年ぶりに再開。2024年も3泊4日の日程で行われ、約60人が参加。障がいのある子どもたちは、多くのボランティアとともに、カヌーや野外調理などアウトドア体験を楽しみました。

おそろいのシャツを着てみんな集合
子どもたちとボランティアがいっしょにカヌーに乗り込み、いざ出発
山中湖の風を感じながら気持ちよくカヌーを満喫
キャンプ・ファイアで声をそろえて合唱
夜空には星も見えて、最高!
緑に囲まれて食べるカレー、おいしいね
まき割りをしてカレー作りに挑戦
キャンプソングを歌って、心はひとつ
夏の思い出に!

募集の受け付けは終了しました。

手足の不自由な子どものキャンプ 参加者を募集
8月に山中湖で開催 ボランティアも

 8月に山梨県の東京YMCA山中湖センターで、障がいを持った子どもたちが参加するキャンプを開催します。参加者およびボランティアを募集します。運営するそれぞれの団体のホームページで、申し込み方法や応募期間などの詳細を参照してから申し込んでください。

【キャンプ 】

▽手足の不自由な子どものキャンプ 8月11日(日)~14日(水)3泊4日
肢体不自由な小3~高3の男女24人
・参加費:7万5000円 締め切り4月30日必着
・申し込み・問い合わせ:社会福祉法人 日本肢体不自由児協会
・主催:日本肢体不自由児協会 東京YMCA 毎日新聞東京社会事業団

▽フレンドシップキャンプ 8月7日(水)~11日(日)4泊5日
健常または肢体不自由な小3~高3の男女60人
・参加費:肢体不自由10万8000円 健常9万9000円
・経済的な理由で助成あり 5月から募集開始
・申し込み・問い合わせ:NPO 法人フレンドシップキャンプ
・主催:NPO法人フレンドシップキャンプ

【ボランティア】

キャンプに参加する子どもたちの生活や活動を支援する人たちを募集しています。18歳以上の学生、社会人の男女で、募集は各キャンプの運営団体が別々に行います。キャンプ開催中の交通費、宿泊費は主催者負担です。4月から8月のキャンプ直前まで、ボランティアの説明会や研修に参加する必要があります。応募方法や日程はそれぞれの運営団体のホームページで確認してください。

第31回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ開催しました

—— 楽しい雪遊びに 親子ら90人歓声 新潟で療育キャンプ ——

 手足が不自由な子どもたちに、銀世界で楽しい思い出を作ってもらう「第31回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ」(毎日新聞東京社会事業団、日本肢体不自由児協会、NHK厚生文化事業団主催)は、2020年1月4日から6日まで新潟県南魚沼市荒金の八海山麓スキー場で開催されました。

 障害のある首都圏在住の小学生16人とその保護者、医師、ボランティアら総勢約90人が参加。JR東京駅から上越新幹線に乗り込みましたが、到着した浦佐駅では駅長さんはじめ駅員の皆さんが垂れ幕を掲げて歓迎してくれました。

新幹線の乗車口は狭いので抱きかかえられて乗車です
歓迎の垂れ幕を中心に浦佐駅ホームで記念写真

 暖冬で、まだ今シーズンの営業も始まっていない八海山麓スキー場ですが、雪遊びもできないのではと当初心配されていました。ところが年明けから雪が降り始め、一行が到着した頃にはゲレンデ一面が真っ白。子どもたちがそり遊びを楽しめる分だけ見事に積もってくれていました。子どもたちとボランティアリーダーは早速身支度を整え、雪上に飛び出しました。

ヘルメットをかぶっていざゲレンデへ
ところどころ草が見えています
バイスキーで豪快に滑る子もいます
初日は恒例の開村式

 二日目。スキー場はまだ営業していませんでしたが、施設を管理する皆さんのご厚意で今シーズン初めてのリフト客となりました。リフトに乗るのも初めての子もいて、最初は緊張気味で乗り込みましたが、リフト終点からの下界の見事な景色にに思わず歓声が上がります。

ボランティアリーダーにしっかり抱きかかえられて
リフトを降りたら下界を見下ろし記念写真
みんなでワイワイ、楽しくコースを滑り下ります
「ああ〜疲れた」
ゲレンデを滑り降りたら餅つきに挑戦
「重たいなあ」

 三日目は、親子そろって雪上ゲームを楽しみました。親と子さらにボランティアリーダーのお兄さんお姉さんが一組になっての雪上リレーです。スピードが速すぎてソリから落ちる子、勢い余って坂を転げ落ちるお父さん。ゴール近くになるとお父さんお母さんたちの盛り上がりは最高潮に。

しっかりつかまってて
パパ!引っ張らないで

 東京都大田区から参加した小学3年の斎藤理歩さん(9)は「雪遊びができる日を待っていました。ソリは楽しい。かまくらも作りたい」とソリ遊びに歓声を上げました。南魚沼市内からボランティアで参加した北里大学保健衛生専門学院3年、佐藤彩香里さん(21)は「授業では子どもたちに関わることがないので、貴重な体験です」と語っています。

最後にゲレンデで記念写真。「来年もまた会おうね」
帰りも浦佐駅の皆さんが見送ってくれました

 あっという間の冬のキャンプでしたが、保護者同士も交流を深めたり、専門家を交えた療育学習をしたりで充実の2泊3日でした。