障害者福祉

第37回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ 2026年1月に新潟で開催
参加者、ボランティアを募集

 第37回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ(毎日新聞東京社会事業団、NHK厚生文化事業団、日本肢体不自由児協会主催)を2026年1月10日(土)から12日(月・祝)まで新潟県南魚沼市の八海山麓スキー場で開催します。

 障がいで体が不自由な子どもたちが2泊3日の日程で雪遊びをしながら交流します。保護者も専門家の指導で療育について学べます。また、学生、社会人のボランティアを募集します。

<参加者>
募集人員=肢体不自由な小学生と保護者(親子2人1組)18組
参加費=1組7万5000円(宿泊・食費、バス往復交通費)
集合・解散=心身障害児総合医療療育センター(東京都板橋区小茂根、小竹向原駅)

<ボランティア>
募集人員=18歳以上の男女24人
キャンプの宿泊・食費、バス往復交通費は主催者負担(研修期間は自己負担)
11月から介助の研修(7回)や会合があります。

<申し込み>
日本肢体不自由児協会のホームページ(QRコード)から詳細を確認して申し込んでください。
10月20日必着。

日本肢体不自由児協会QRコード 日本肢体不自由児協会
https://nishikyo.or.jp/

2025山中湖でサマーキャンプ
手足の不自由な子どもたち 楽しかった

 第69回手足の不自由な子どものキャンプ(日本肢体不自由児協会、東京YMCA、毎日新聞東京社会事業団主催)が2025年8月10日から3泊4日の日程で、山梨県のYMCA山中湖センターで行われました。新型コロナウイルスの影響による中断から、再開して今回で3年目。過去に参加した学生や社会人のボランティアが徐々に戻り、障がいのある子どもたち15人を含む約60人が大型バス2台に分乗して現地に到着しました。

 東京を出発する時は厳しい暑さでしたが、現地では初日から雨続きで、ひんやりとした空気と心地のよい風が吹きました。事前に開催されたボランティア研修では、熱中症対策も学びましたが、気持ちのよい涼しさを感じるなか、スイカ割りやキャンプ場内の森林探検を楽しみました。2日目から天候も味方してくれて、タイミングよくカヌーやキャンプファイアなどもできました。

みんなで集合!
雨のなか森を探検
室内でスイカ割り
みんなでレクリエーション大会
野外調理で火起こし
もうすぐカレーが完成
山中湖、カヌーでいざ出発
富士山は雲の中
キャンプファイアもできた!
盛り上がった花火大会
食堂でランチ

5年ぶりの開催 「第36回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ」

 「第36回雪と遊ぼう!親と子の療育キャンプ」(毎日新聞東京社会事業団、日本肢体不自由児協会、NHK厚生文化事業団主催、南魚沼市後援)が2025年1月4日(土)から6日(月)まで、新潟県南魚沼市の八海山麓スキー場で開催されました。コロナ禍や能登半島地震を受けて中止となっていましたが5年ぶりの開催となりました。雪遊びの機会が持てない手足の不自由な子どもたちが、雪山の中で自然の豊かさを学び、ボランティアのお兄さん、お姉さんたちと仲良く交流を深めました。

さあ東京駅から出発だ
新潟・浦佐は一面の銀世界

 参加したのは首都圏在住の小学生11人とその保護者、ボランティア、医師ら総勢約60人。年末から連日のように降り続いた雪で、八海山麓スキー場ゲレンデの積雪は約110センチ。積雪にも恵まれ、子どもたちはソリ遊びを楽しみ、雪の上を転げ回りました。

 大学生や社会人のボランティアたちと一緒にそりに乗って、歓声を上げながら次々に滑り降ります。スキー板が2本ある、座位のまま滑れるバイスキーも経験。バランスを崩してソリから転げ落ちても笑顔の子がいました。

ソリに乗ってさあ出発
誰が一番早いかな

 「ソリすべりタイムアタック」では、ボランティアにしっかりと支えてもらいながら斜面を滑り降りる競技。タイムを競うのですが、安全第一が原則。子どもたちが熱くなってもボランティアは冷静にね。一方、ゲレンデの平地では、子どもたちがバケツに雪をつめて積み上げたり、雪の上で転がったりして、雪遊びを楽しんでいました。

キャンプファイアーだ
スノーモービルにも乗ったよ

 雪上でのキャンプファイアーも感動的でした。「山の神」が降りてきて点火するというストーリーで、炎が一気に燃え上がるとみんなで拍手。オレンジ色の炎がゆらめくなか、覚えたてのキャンプソングを大きな声で歌いました。

速い速い、バイスキー
ゲレンデで雪遊び

 雪遊びをした後は、豚汁です。熱々のおわんから真っ白な湯気。ふう、ふうと息を吹きかけながらおいしそうにほおばり、何杯もおかわりする子も。それと、初めての餅つきにも挑戦しました。ぺったん、ぺったん、ぺったん、ぺったん。初めての経験に子どもたちも大喜び。つきたてのお餅は、あんこや大根おろし、砂糖醤油のアンにまぶしておいしくいただきました。

お正月恒例のお餅つき
雪だるまも立派にできました

 おかあさんといっしょにつくった大きな雪だるまも、子どもたちの心に思い出として残ったにちがいありません。

保護者もそろって記念写真

 子どもたちは、集団生活を通じて協調性や自立心を養います。一方、保護者の皆さんは、医師ら専門家の話を聞きながら、療育について理解を深めてもらいます。今回も、保護者らによる勉強会は、小児科の医師と整形外科の医師らを囲んで真剣に行われました。

さようなら、ありがとう浦佐の山

 お世話になった南魚沼市役所と八海山麓スキー場、サイクリングターミナル、たもん荘の皆さん、JR東京駅と浦佐駅の職員の皆さん、そして地元・北里大学の学生ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

全国盲学校弁論大会 水戸で開催

 第92回全国盲学校弁論大会全国大会(全国盲学校長会、毎日新聞社点字毎日、毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団主催)が4日、茨城県立盲学校を主管校に、水戸市のホテルレイクビュー水戸で開かれました。全国7地区の代表9人が出場し、「大切な場所」と題して発表した埼玉県立特別支援学校塙保己一学園高等部普通科3年、カーン・ファティマ・フランシスコさん(18)が優勝しました。

 他の入賞者は次の皆さん。(敬称略)

 <準優勝>香川県立視覚支援学校高等部普通科3年、木村心音<3位>大阪府立大阪北視覚支援学校高等部普通科3年、杉浦なつき<特別賞>北海道札幌視覚支援学校高等部普通科3年、佐々木大輔<優秀賞>宮城県立視覚支援学校中学部2年、鈴木琉斗▽茨城県立盲学校高等部普通科2年、フロレス アンジリン ユ▽筑波大付属視覚特別支援学校高等部専攻科理学療法科1年、渡辺健▽石川県立盲学校高等部普通科3年、横山莉世▽鹿児島県立鹿児島盲学校高等部専攻科理療科2年、当田保代

(2024.10.5 毎日新聞)