週刊の点字新聞「点字毎日」は大阪から全国の読者の元へ郵便で届けています。1922(大正11)年に「点字大阪毎日」として創刊以来、編集部と印刷室は100年以上にわたって毎日新聞大阪本社に置かれ、そこで発行しています。活字版の編集・印刷も同様です。 それぞれの作業の様子や、関わっているスタッフについて紹介します。
点字毎日の記事は、編集部の記者が独自に取材したものが基本となります。目の見える記者も、まったく見えない記者もまずは、パソコンのワープロソフトで原稿を書きます。そのテキストデータをもとに点字版、活字版、音声版の順に制作しています。読者は、指で触って、目で見て、耳で聞いて、それぞれの手段で媒体を選んで読まれています。なお、活字版は毎日新聞本紙と同じ端末で使って編集作業を行います。音声版は外部の協力を得て、人の声で読み上げています。
点字毎日編集部では、目の見えるスタッフと、点字を使用する視覚障害のあるスタッフが協力して仕事をしているのが特徴です。東京本社には駐在記者がいます。
1994年に入社し、点字毎日記者として大阪の編集部で12年、東京駐在記者として17年勤務しました。2022年4月からは20代目の編集長を務めています。
2000年に入社し、22年に点字毎日編集部に着任しました。各記者の執筆原稿や紙面をチェックするデスク業務を担当し、「全国盲学校弁論大会」「点字毎日文化賞」の事務局も務めています。
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2004年に入社し、点字毎日記者として、大阪編集部で勤務しています。19年秋からは営業・経理の業務も兼任し、読者のみなさまへの対応も担っています。
2005年に点字毎日部で特別勤務員として勤務をはじめ、主に点字をチェックする触読校正を担当していました。08年に毎日新聞社の正社員となり、点字毎日の取材・記事執筆中心に、19年からは毎日新聞の論説委員を兼務しています。20年から毎日新聞でコラム「心の眼」を、22年から毎日小学生新聞で「6つの点 白いつえ」を執筆中です。点字技能師の資格を持っています。全盲です。
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2001年入社し、宮崎、熊本支局を経て、一旦は退社しましたが、16年に復帰しました。22年からは点字毎日東京駐在として取材を続けています。視覚障害者の同行援護に当たるガイドヘルパーの資格も持っています。
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2011年入社し、点字毎日記者として大阪編集部で勤務しています。点字名刺や点字図書の受注業務なども担っています。漫画やアニメ、映画好きな視覚障害者が増え、自分の趣味も仕事に生かせるようになったと感じています。
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2024年4月から点字毎日部で毎日新聞社の特別勤務員として勤務しています。20年4月から22年3月にはアルバイトスタッフとして点字をチェックする触読校正にも携わっていました。点字技能師、点字指導員の資格を持っています。全盲です。
1989年入社し、校閲部、整理部、支局多数、大阪学芸部デスク、富山支局長を経て、2015年から点字毎日デスクを2年担当しました。通信部と支局勤務を挟んで20年から活字版を一人で編集し、「晴眼者にも読まれる紙面」を日々模索しています。有事には経験を生かして取材もこなします。
(※おすすめ記事は「活字版編集担当のおすすめ」を参照ください)
「点字毎日・活字版」は、毎週木曜日発行のタブロイド判12ページの週刊新聞です。「点字毎日」の記事に写真やイラストを添えて編集しています。毎日新聞本紙よりも大きめの活字を使っています。