全国農業高校HANASAKA収穫祭2024年度レポート① ~ヤンマー会場編~

全国の農業高校の生徒たちが自ら生産した農産物などを販売する「全国農業高校HANASAKA収穫祭」。2024年11月3、4日に開催されたときの様子をご紹介します!(大丸編のレポートはこちらから)
16回目となる2024年度は、北海道から鹿児島までの計46校が参加しました。会場には連日、高校生たちの活気みなぎる声が響き、たくさんのご来場者に足を運んでいただきました。今回はヤンマー会場の様子をお届けします。
試食もできて、目移り…
YANMAR TOKYO地下1階にあるイベントスペース「HANASAKA SQUARE」では、北海道、山梨、岐阜、京都の12校が出店しました。このうち北海道から参加した9校は一つのチームになり、販売台にはベーコンやソーセージ、米、ジャガイモなど、北の大地の魅力あふれる商品が並びました。

収穫祭では生徒たちのセールストークや元気いっぱいの販売姿勢も魅力の一つ。会場前を通る人に熱心に呼びかけをする生徒もいて、たまたま通りかかって試食で胸をつかまれて購入する人も!北海道美唄尚栄高校の男の子たちが勧めてくれたスパイスビーフ、とってもおいしかったです!
高校生なのに、お酒造り!?
今回のヤンマー会場でひときわ目を引いたのは……なんといってもワイン!
「高校生が作ったワインはいかがですか」と積極的に声を出していたのは、山梨県立農林高校の生徒たち。ブドウの選果から仕込み、ラベルのデザインまで生徒たちが行っていて、試飲ができないので、アルコール度数の分析や香りなどを通じて、仕上がりを調整しているそう。

2年生(当時)の伊藤初希さんは「高校でとれた自然酵母を使っていて、とても香りがいいです。お客さんから『山梨といえばワインだよね』と言われることもあって、山梨を代表する名産品なんだなと再認識しました」と話してくれました。
味はもちろん、売り方にもこだわる!
北海道大野農業高の食品科学科2年生(当時)小谷梨々花さんは、農業科学科の生徒が校内で育てたお米を販売。「ふっくりんこ」という品種を機械と天日干し、二つの方法で乾燥させており、これらを食べ比べできるよう少量ずつのセットにしていました。
「簡単には買ってもらえなかったけれど、さまざまな声が聞けてよかったです。私は農産物の加工を勉強していますが今回販売してみて、もっと生産のことも勉強したいと思いました」。
収穫祭でのお客さんとのやりとりひとつひとつが高校生の学びになっているようです。
米作りの魅力を体感

YANMAR TOKYO1階にはコメの魅力を発信する体験型展示施設「ヤンマー米ギャラリー」があり、収穫祭に参加した生徒たちも見学していました。施設内には、世界のコメ料理が学べる「お米の料理MAP」など、大人から子どもまで楽しめるコンテンツがそろっています。入場無料なので、収穫祭でお買い物したあとに、ぜひ足を運んでみては?
シェフとコラボで食材が華麗に変化

YANMAR TOKYO2階のイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」では11月1~15日、収穫祭とコラボした特別メニューを提供しました。期間中は食材を提供した学校を招いた食事会も開かれ、生徒たちは普段なかなか味わえない料理に感動した様子。
昨年提供されたメニューはこちら
アステリスコの料理長・菅原槙也シェフが、高校生が育てたコメやレモン、梨などを使ってメニューを開発。「大切に育て、収穫した高校生たちの思いと共にお料理にして届けたい」と腕をふるいました。

秋田県立増田高校2年生(当時)の平良木健さんは「自分たちのコメをここまでおいしい料理にしてくれて感動しました」と笑顔。岡山県立瀬戸南高校2年生(当時)の友宗歩々さんは「想像していた倍、おしゃれでおいしかった。東京の人に岡山や瀬戸南高校のことを知ってもらえる機会にもなるのでうれしい」と声を弾ませていました。
ASTERISCOでのコラボメニューは2025年度も実施予定です。詳細なメニューは続報をお待ちください!