| 2015年 | 入社 横浜支局に配属 警察や高校スポーツを担当 |
|---|---|
| 2020年 | 東京本社 社会部に配属 検察と教育を担当 |
| 2023年 | 外信部に異動 内勤として特派員のサポート |
| 2025年 | アジア総局(タイ・バンコク)に異動 東南アジア・オセアニアを担当 |
遠い国の現実を、自分の目で確かめる。特派員として「空気感」を伝えたい。
「誰か有名人でも来るんですか」。東ティモールの首都ディリの空港に到着し、曇りガラスの扉を開けて外へ出ると、目の前に数百人規模の人だかりが広がっていました。一瞬、自分が歓迎されているのかと錯覚しましたが、タクシー運転手に聞くと、その日は若者が韓国へ5年間の海外就労に出発する日で、家族や友人が総出で見送りに来ていたそうです。失業率の高い同国では、待遇の不透明さが懸念されつつも、海外に向かう若者が急増しています。
2025年10月、東南アジア諸国連合(ASEAN)に新規加盟した東ティモールの今を伝えたいと思い、現地を訪れました。到着早々、ニュースで知っていた情報が現実の光景として現れ、胸が高鳴りました。遠い国で起きている出来事を自分で確かめられるのは、特派員の醍醐味だと感じた瞬間でした。
そうして取材した一つが、東南アジアで拡大する特殊詐欺組織の影響が、東ティモールにも及んでいるという話です。実際の詐欺拠点には行けませんでしたが、巻き込まれかけた大学生や監督官庁の閣僚に話を聞き、おぼろげながらもその輪郭をつかむことができました。
どうしたらこの空気感や感情を読者に共有できるのか。取材力や筆力が足りず悩むことばかりですが、歴史も文化も日本とは異なる国々では、取材したいテーマも尽きません。これからもいろんな現場に足を運び、自身も成長する特派員生活にしたいと思っています。
One Day
9:30
出社
管内のニュースを現地メディアでチェック。日本国内でも報じたいニュースがあれば、原稿を書く
11:30
取材先への取材依頼文や、質問案を作る
13:00
会社近くの屋台でタイ料理の昼食。最近はカオマンガイにハマっている
16:00
支局助手と取材に行く。英単語の予習が必須
18:00
そのまま退勤。自宅で原稿を書いたり、各国の情勢を調べて取材テーマを探したりする日もある
My Favorite
通勤でバイクタクシーを使っているので、マイヘルメットを購入。バンコクではどこにでも持ち歩いています
Interview
毎日新聞社の好きなところは?
いろんなタイプの記者がいて、いろんな記事が掲載されているところです。
入社してから自分に起きた、良い変化は何ですか?
さまざまな人と出会い、視野が広がりました。
仕事をする上で大事にしていることは?
話を聞かせてもらえること、読んでもらえることのありがたみを忘れないようにしたいと思います。
休日の楽しみは何ですか?
いろんなタイ料理を食べることです。元々エスニック料理は好きでしたが、麺だけでも何種類もあるなど、現地でより奥深さを感じています。
学生時代に打ち込んだことは?
ラオスでの教育支援ボランティアです。