記者
誰もが気軽に発信できるようになり、私たちは多くの情報を手にすることができるようになりました。一方で、真偽不明な情報に惑わされたり、自分と異なる意見から目を背けたりすることも容易になりました。こんな時代だからこそ、粘り強く事実と向き合い、社会で何が起きているのかを読者に代わって見て、聞いて、考えて伝えています。
多角的な視点で取材した記事や写真・映像は、紙の新聞だけでなくデジタルでも発信しています。毎日新聞社の記者は、日本国内はもとより世界に向けて日々ニュースを発信し続けています。
一般記者

一般記者は、取材記者のことです。
入社後は、通常、全国各地の支局に配属されます。支局で、事件取材や裁判取材、高校野球などのスポーツ取材、市政や県政、選挙の取材など新聞記者のさまざまな仕事を経験してもらいます。
記事に添える写真や映像を撮ることもあります。例えば、事件現場や高校野球の写真などです。自分の取材メモや資料を参照しながら、パソコンで記事を書いて送稿します。デジカメで撮影した写真や映像を一緒に送ることもあります。
一般に最初の1年は警察署を回って事件を取材することになります。2、3年の支局生活で一通りの仕事を経験して、東京・大阪・西部・中部・北海道の五つの拠点にある本社、支社に転勤し、政治部や経済部、社会部、科学環境部などの編集部門でより専門的な仕事をします。
先輩社員
写真・映像記者

写真・映像記者は、写真と映像を撮影する専門家です。
スポーツや大事件など専門的な技量が要求される写真は、写真・映像記者が撮影します。写真・映像記者は写真と動画の両方を取材しますが、主は写真で余裕があれば動画も撮影します。東京本社の映像グループには動画取材専門の記者もいます。
また、撮影だけでなく一般記者と同様に記事を書くことも増えています。例えば、季節の風景を写真・映像に収め、自分で記事を書く場合や、災害現場を撮影し、記事を書くことも珍しくありません。
入社後は、原則として東京本社の写真映像報道センターで勤務した後、支局で2年ほど一般記者の経験を積み、その後本社や支社の写真部で仕事をします。
MAINICHI PHOTOGRAPHY
https://mainichi.jp/photography/
毎日動画
https://video.mainichi.jp/
先輩社員
校閲記者

校閲記者は、毎日新聞や毎日新聞デジタルに掲載される内容に間違いがないか、チェックをする仕事です。情報は一度世の中に出てしまったら、回収することができません。「最初の読者」であり「最後の編集者」でもある校閲記者は、正確な情報を社会に出すための「門番」ともいえます。
具体的には、
(1)表記基準に合致しているか
(2)誤字・脱字はないか
(3)事実関係の誤り・矛盾
(4)固有名詞や数字の確認
(5)見出し、写真説明、グラフの整合性
(6)関連各紙面の統一性
などをチェックしています。
配属は、東京、大阪のいずれかの本社です。
毎日新聞社の校閲記者は「縁の下の力持ち」だけではなく、積極的にさまざまな発信をしています。
▽毎日新聞 校閲センターが運営するサイト
https://mainichi-kotoba.jp/
▽毎日新聞校閲グループの書籍
「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」(毎日新聞出版)
先輩社員
英文記者

英文記者は、毎日新聞に掲載された記事を英訳したり、自前で取材した記事を英語で執筆したりします。英訳記事にせよ、執筆記事にせよ、英語で書く姿勢が大事です。日本語の新聞記事をそのまま英語にしても、英語圏の人にとって読みやすい記事にはなりません。ニュースの約束事や、書き手が想定している読者の知識の内容が、日本語環境と英語環境では違うからです。記事の構成の変更や、語句の説明の追加、不要と思われる部分の圧縮といった技術が求められます。日本語、英語双方の高い運用能力や、日本や英語圏に関する知識があった方が、よりよい仕事ができます。入社後は基本的に東京の英文毎日室で勤務しますが、支局や他部署で経験を積んで取材・執筆の能力や知識を高めることも可能です。
下記は英文のサイトです。
英語ニュースサイト「The Mainichi」
https://mainichi.jp/english/